Friday, March 16, 2007

Gordon-San

昨日ベアテ・シロタ・ゴードンさん(Beate Sirota Gordon)のお話を
聞かせて頂いた。彼女の経験はいくつか本にもなって出版されているし、
どうやら映画かもされたようなので、名前を聞いたことがある人も多いのではないだろうか。

簡単に言えば、
その日本語能力をかわれて戦後GHQの元、
若干22歳にして憲法草案の作成に携わった女性。

女性の地位の確保に尽力し、
その功績は、日本国憲法第14条、24条に集約されている。
ちなみにここで、その評価を行うつもりはない。

幸運にも最前列の席
僕の目の前に姿を現したその女性は、
一通りの紹介が済むと、
ざっと室内を見回した後、
ゆっくりとその小さな口から言葉を紡ぎ出す。

83歳という年齢とは思えない。
凛としていて、
外から見ても、芯がしっかりとした女性だと分かる。

内容に関しては、
本に書かれている以上のことはないが、
やはり本人を目の前にすると、
迫力がちがう。

講演の後、
少しだけお話をする機会を頂いた。
といっても、帰り際の彼女を捕まえて。
ほんの立ち話程度。

今の僕と同じ年齢で、
日本の憲法草案に関わった女性。
彼女の前に立った途端に
何もかもが恥ずかしくなってしまった。

そんな僕を、
ベアテさんは笑顔で、
「がんばってね」
そう言って帰っていかれました。
何か大きなものを得た、そんな気がします。

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