Tuesday, October 24, 2006

Chicago③


さて、そんなシカゴの街
ちょっと昔まで、ひょっとすると今でも
結構悪名高かったりする。
犯罪率が全米でももっとも高かったり、
人種差別の多い街にランクされたり。



そんなイメージを払拭しようと、
近年あちらこちらで再開発が進んでいる。
といってもダウンタウンのど真ん中の
一角をぶち壊して新しいビルを
建てるといった類のものではなく、
もっぱら郊外の、特に貧困層が多い地域
において、である。
そういった地域はどうしても
犯罪が起きやすい。
それは無配慮の、恐い物見たさの
観光客が起因しているのかなぁと
少し反省したりもする。



再開発の一つとして
公共住宅の建設が特に目に付く。
暗いイメージ、犯罪の多さを
軽減するため、そういった住宅は
貧困層と中間層、時によっては富裕層も
共存するそうだ。
それぞれの収入などにあわせて、
賃料が変わる仕組みになっている。
確かに、そうやって新しい
人や物の流れを呼び込むことで、
周囲の環境は一変するに違いない。



もうひとつ、増加する移民、
特にヒスパニック系の住民への対策である。
彼等はメキシコなんかから
(時には違法に)
職を求めてやってくる場合が大半であり、
経済的にも豊かでない彼等が
街のどこへ住むのか、
折角の再開発も
水の泡と化してしまうのではないか、
懸念される。
現在の傾向としては、
大学などの周辺の
家賃の安い地域で
ヒスパニック系の住民が増加しているようだ。



郊外の問題と並行して、
大きな課題がある。
ダウンタウンにおけるホームレスだ。
こういった言い方をすると
少し乱暴になるが、
彼等が
生きるための術は
大都市で物乞いをするしかないようにも思える。
別にどちらがいとか悪いとか
比較するわけではなく、
質的にに日本のホームレスとは違っている。



ある女性が横断歩道を渡りかけた時に
段差に気づかず転倒してしまった。
週末でたくさんの人が
歩いていたにもかかわらず
真っ先に彼女に手を差し伸べたのは
通りで物乞いをしていた
2人のホームレスだった。


2 comments:

ゆっきぃ said...

なんでかな~
どうしても
行と行の間が狭いし、
スペース開けてもくっついてるし、
これやからね。

読みづらいでしょうが
ご容赦ください。

Anonymous said...

ブログ更新ありがとぅございます。
同じ一つの町(州)でも、いろいろな顔を持ってぃるんだなぁ………と感じました。すごく素敵な所なのにとても怖い所でもある。。。

「週末でたくさんの人が歩いていたにもかかわらず真っ先に彼女に手を差し伸べたのは通りで物乞いをしていた2人のホームレスだった。」
………何と言っていいか分からないけど…すごく複雑な気持ちになりました。